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教皇(法王、司祭長)

信条・社 会性・恵みと有徳

金牛宮

【正位置】

慈悲 連帯・協調性 信頼 尊敬 優しさ 思いやり 自信 法令・規律の遵守

【逆位置】

守旧性 束縛 躊躇 不信感 独りよがり 逃避 虚栄 怠惰 お節介

【Related Words:関連語】

commit:委ねる

confide:打ち明ける

intrust:信託

trust:信用

leave:去る

Major Arcana

委託 entrust

預ける 人に委ねる・任せる 委託・委任する 信用・信頼・信任 する

誰でも、人に何かを委託したいと思う時がありますが、 無防備で、盲目的な信頼は、心の弱さの現れです。

 委託とは信頼して何かを預けて託すこと。そこには委託する側 とそれを頼まれる側が存在します。

 誰かに重要なことを託す時 は、その人物に自分の望みを信頼して渡すことができるのか見極 める力が必要です。信用できる人かどうかを多角的に見る目を養うことができれば、詐欺や裏切りといった経験を通じて、その人に任せたこと、預けた何かを失う確率は低くなります。

 委託や委任と書くと、日常生活から欠け離れている感じるかも知れませんが、毎日の生活の中でも、誰かを信頼して何かを任せるという状況 は多々あります。

 働きに出る夫が妻に家庭のことや子育てを任せる、子供を学校の先生に任せる、上司が部下に仕事を任せる、友人や知人に何かを頼む、銀行や証券会社にお金を預ける、病気になって医者に行き、病院や医師たちに自分の身体または命を預ける。友人・知人との間でも、小さな物、または、金銭、個人情報のやり取りを始めに、心の悩みなどを打ち明けることも頻繁に行われます。

 二者の間の中で、信頼・信用を通じてやりとりされるものには、形のあるものから、形のないものまで含まれます。

 この信頼を基盤にしたやり取りの中で大切なことは、相手の考え方や常識、 言動などと同時に、人間付き合いの質をよく知ること。表層的にはよい人に見えても、蓋を開けてみたら全く逆の人だったり、い つもは大人しく優しい人なのに、何かの弾みで豹変してしまう人もいます。長年の友人でさえ、昔から知っている、世話をしてくれ た、助けてくれたという理由で、盲目的に信頼・信用してしまう場合もあるでしょう。

 また身体と心の状態が不安定な時は、その時に優しくしてくれた人、助けてくれた人に対して、無防備に心の壁を下ろしてしまい、全てを打ち明けても大丈夫だと思い込むこともあります。

 宗教的な世界観の中では、心に悩みを持つ人々は、牧師や神官、教祖、グル、霊能者や、サイキックなどに対して盲目的に信仰してしまう傾向があるように見えます。それと同じように 医療の現場でも患者が医者や看護師、セラピストやカウンセラー などに対して恋心を抱いたり、絶対的な信頼を与えてしまう場合も多々あります。

 誰をどこまで信頼・信用するかを決めるのは自分自身。表層的な見方や、感情的な揺れで何も考えずに信用するよりも、まずその人のことを深く知る努力、多角的な視点で捉える癖を養いましょう。

 それは結婚や恋人、友人を選ぶ時も全く同じです。選び方を学んで賢くなれば、離婚や別れ、裏切りなどを経験する確率は低くなります。

 信頼され委託される方も、同じように容易に信用を受け、委託されてしまうのも考えものです。自分の許容量の範囲を超えた何かを頼まれたり、自信のない場合は、話し を受けない方が身のためです。

 人間の心の状態は、日々や歳月を追って変容します。お互いの信頼関係を正しい位置に起き続けるには、常に相手を知る努力、自分自身を向上させ続ける必要があります。見る目に磨きをかけ続ければ、どちらにしても損失は低 くなります。

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