Major Arcana

エスカペード　escapade

とっぴな行為　向こう見ずな　無 茶な　いたずらな冒険　拘束や制約からの脱出　逃避　脱線行為

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現実離れした逃避行は儚い夢のようなもの 道行きの終わりで目覚めることを忘れずに!

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　自分の想像を超えた、突飛で無茶な行為に憧れを頂くこともあります。楽しく天真爛漫に、そして大胆に、冒険的になってみたいのに、自分を自由にできない窮屈さを感じている時は尚更でしょう。

　自分に縛られずに自由に自己表現したいと思っているにも関わらず、自分の殻から抜け出すことができないと、全てが楽しくない状態になりがちです。人は時と場合によって無意識的に作り上げてしまった制限の檻の中に自らを監禁してしまいます。そ して、眼に見えない精神的な監獄から脱出するための鍵を、どこにしまったのかわからない状態になるのです。

　自分自身を制限から解放させることは然程に難しいことではありません。まずは、自分で固めてしまっている枠を外せる、何かの冒険を自分に許してみましょう。それまでの人生の中で、やったことが無いこと、我を忘れるくらいにドキドキする、興奮する、楽しく安全な環境で絶叫できることをしてみましょう。遊園地に行ってジェットコースターや絶叫マシーンに乗ってみるとよいでしょう。

　また、何かから逃げ 出し、自分の肩に背負っている全てを投げ出してしまいたいこと もあると思います。後先のことなど考えず、心の重荷や、抱えるには大き過ぎると感じている、責任などの全てを投げ捨てて、自由気ままに、無計画で派手に遊んでしまいたい衝動に駆られることもあります。ストレスで自分が小さくなって押しつぶされそうになっていたり、窮屈に感じていると、拘束や制約から逃げ出して 何かを一気に発散したい衝動に駆られるのです。

　日頃の自分からかけ離れている突飛な行動や冒険は、心や身体の中で鬱積しているストレスを解き放つのを手助けしてくれます。しかし馬鹿げている派手なお祭りや、現実からかけ離れている逃避行を永遠に続けることができると思うのは幻想です。

　日々の生活の中で常識の 範囲を超えた馬鹿騒ぎや脱線行為を長く続けることは、目の前で繰り広げられている現実からの逃避行です。最初は我を忘れるくらいに楽しくても、それを可能にしてくれているエネルギーが尽 きてくると次第に疲れてきます。引き込まれた無謀でハチャメ チャな馬鹿騒ぎの終演が近づくと、幻想ではない現実が待ち構え ていることを思い出させます。

　そういった心と身体のヴァケー ションは期間限定だから楽しめること。

　楽しむ時にはそれを許可 して、存分に思いっきり楽しむ、そして、ひと時の冒険から戻って きたら、地に足をつけて現実を楽しく生きてゆけるように、全体的にバランスの取れた計画性を考えましょう。

　自分自身の上手な操 縦法法を習得できるようになれば、毎日を楽しく過ごせるように なります。