ツタンカーメン王の埋葬品の秘密

Updated: May 10, 2018



ツタンカーメン王の埋葬品

ファラオの黄金時代をまとめたセクションから、黄金ファライの発掘品のセクションへと移動する間にあった巨大なディスプレイには、ツタンカーメンの黄金のシュライン(寺院)の側面に刻み込まれているイメージから抜粋されていました。



この黄金のシュラインには死者の書と関係する興味深いイメージが一面に描かれているのですが、残念ながら今回の展示会には含まれていませんでした。


1992年に発見されたツタンカーメン王の墓に納められていた品々は、詳細に一つずつ番号がつけられて写真が撮られてカタログされ、発見から総ての品々が墓の中から取り出されてカイロ博物館に収まるまでに八年の歳月がかかっています。


短い階段の回廊から始まる墓の中には「控えの間」「玄室/埋葬室」「宝庫/財宝置き場」「別館」の四つの部屋があります。


・控えの間

葬祭用の寝台、女神タワレトを表すカバや、ライオン(レオパルド)、女神ハトホルを表す牛の形をしたプレート、旅行用の抱え棒がついた箱、子供用の椅子、約130個もの杖、象牙の小箱、カルトゥーシュ型の三つの箱、三つの儀式用の寝台はライオンの頭、太陽のディスクを挟んだ角の牛、アンムトがモチーフにされています。


四台の二輪車、儀式用のコルセット、黄金の玉座、金箔が貼られた小さな寺院、カルサイト製の大壺、などの約700点が発見され、その多くには金が使われています。


・玄室/埋葬室


壁が装飾されていた唯一の部屋で、北壁にはツタンカーメンが彼のカー(生命力)に付き添われてオシリス神に迎えられる場面と、ミイラの口を開く儀式、女神ヌト並ぶツタンカーメン、西壁はアムドゥアトの最初の一時間、東壁は死者の書からの一つの呪文、南壁にはアヌビス、イシス、ハトホルなどの神々が描かれています。



玄室は王のサルコファガスが納められていた部屋で、青地に金泊のティエトとジェド柱が二づつ並んでいるパターンが繰り返された、5.08mX3.28mX2.75mもある巨大な長方形の寺院でほぼ占領されていました。前後の隙間は60㎝、両脇は30㎝ほどしか空いてなかったそうです。

▲最も巨大な1番目の寺院


寺院の外には太陽の船のための11個のパドル、薫りの容器、ハピ神のイメージが彫られたランプが置かれていました。


▲2番目の寺院と外枠

▲2番目の寺院▼


二番目に大きな寺院の中に三番目に大きな寺院が収められていました。


▲3番目の寺院


▲4番目の寺院


四番目で最後の寺院の大きさは2.90mX1.48m。


▲5番目の寺院にあたる王の石棺▼


五番目の箱に当たる王のサルコファガス/石棺の四面には王の葬式の場面が描かれ、天井には女神ヌトが広げた翼で描かれ祝福しています。


石棺はグラナイト(花崗岩)製で、四つの角には四人の守護女神、ネフティス、イシス、セルケト、ネイスが表され、本体と蓋は別の色が使われていることから、別の持ち主のために造られたものだと解説されています。

棺は三段階で、大棺と中棺は金箔を貼った木製、小棺は110.4㎏の純金で造られています。


▲内棺


▲▼純金製の小棺


その中に黄金のマスクをつけたミイラが、ハートスカラベを中心にクロスした王笏と殻竿を握った手、人間の頭をした翼を広げた鳥の形のペクトラル、金と宝石が使われた締め帯びをした状態で横たわっていました。


王のミイラの周辺で発見された品々は数多く、ミイラの襟は幅広の襟飾りで飾られ、包帯の下からは金版で造られた三つの大きな襟飾りとアミュレットの数々、右手にはスカラベのトリプル指輪、儀式用の黄金の短剣、ホルスのペンダント、ウジャトの眼のペンダント、三体のスカラベのネックレス、金とターコイズのブレスレット、黄金のサンダルと手指と足指のカバー、ウラエウスと禿鷲のモチーフが使われた黄金の王冠などが一緒に納められていました。


その他にも、カルサイト製の大きなランプ、銀と木製のトランペット、アヌビスの紋章が入った高さ167㎝のオブジェ、ライオンの蓋がついたカルサイト製の化粧壺、二つの大扇なども見つかっています。


合計で5つの箱形の寺院に、三つの棺が収められ、その中にミイラが安置されていたわけですが、5つの箱は葬祭具を制作し、儀式を行う神官達は空間を5つとして認識していたことを示唆しています。



この重層な寺院の数々は、5つの次元、または見えないオーラの層を表したものです。

そして三つの棺はアクシオトーナル層、エセリックダブル層、エーテル層という、肉体/ミイラと重なる三つのエネルギー体を表し、各々の棺の模様は、層内の波動/エネルギーの動きと流れを表したものです。



・宝庫/財宝置き場


約5000点以上の財宝が発見され、その殆どは葬祭と儀式に関係する品々です。


四つの臓器を納めた黄金の小棺が入っていた四つのカノプス壺を納めたカルサイト製の棺と、更にそれを納めた四人の女神が守る金箔が貼られた木像の棺をはじめ、ジャッカルの姿をしたアヌビスが乗った寺院の中からは、金と象眼の四つのペクトラルが納められ、スカラベのペンダント、戴冠式を表すペクトラル、太陽の船に乗ったスカラベのペクトラルなどを含めた多くの壮麗で豪華な宝飾品が続きます。


金箔が貼られた多くの神々と王の木像が納められた寺院の数々、船の模型、二台の二輪車、数えきれない程の数の宝飾品、儀式用具、神々の像や財宝、そして413体のシャブティ像が収められていました。


これらの財宝に混じって、死産だった王の二人の娘の棺とミイラもこの部屋で発見されています。


・別館

元々はオイルや軟膏、香水、食料、ワインなどが置かれる部屋で、280のグループに別けられた、合計で2000個以上の小さな品々が発見されています。


▶︎究極の浄化と精製・白い禿鷲の女神ネクベトに続く

© 2015 by Hiroshi Makaula Nakae

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