★サンタフェ2日目・2011/02/22
滞在3日目は風邪でボロボロの神様ハンズを家に置き去りにして、一人で再びサンタフェに出かけました。
私たち二人だけで来てたら別行動しなかったかも知れませんが、今回は彼女のお友達の家に宿泊なので、そういった心配は無かったんです。
前日と同じ時間帯の列車に乗って一人で探索です。
↑こういう土壁の建物の丸さというのはやはり不思議な感じがしますね。
もう一回来ているので、何となく街の様子も分かっているし、行きたい場所はジョージア・オキーフ美術館だけだったのでプレッシャーは全く無しでした。
↑こういう街並で思い出すのがスターウォーズに出てくるルーク・スカイウォーカーが育った街ですね・・・。
一人で何も計画せずに知らない街をプラプラするのは良い感じです。
わたしの場合は一人でも全く平気。
だって自分以外の人に合わせなくて良いので、日頃は働かせる協調性とかを全く考えなくても良いからです。
自分のペースで自由に動くと言うのは、団体行動では難しいですね。
↑同じ街でも建築様式が違うので眺めも違って楽しいと思います。
団体行動の場合は、写真撮影モードに入りにくいんです。
見たものを出来るだけ奇麗に写真に収めるというか、感覚的に好きだった風景に対してシャッターを押すというのは、一人でいるのがベストです。
好きな場所で足を停めることができるし、好きなだけ時間をかけることも可能だし。
↑雪景色のサンタフェと言う意味では非常に奇麗だったと思います。
スピリチュアルな目的で旅をする場合も、団体行動と一人旅では内容が違ってきます。
団体には団体としてのダイナミクスがあり、一人旅で経験するものとは違ったものです。
どのみち、どのような旅であれ、その行程は全て生ものですから、その他の時とは比べにくいものだと思います。
そう言った意味では、過去の経験とあまり比べ過ぎない、期待を膨らませ過ぎないというのは大切です。
↑茶色い壁と空の青さを反射した雪の地面というのが美しかったです。
↑こちらはジョージア・オキーフを研究している建物。
一人の人間としてリサーチ・センターが出来てしまうほどの人物になってしまった画家というのは凄いと思います。
↑未術館の壁が奇麗でした。
↑こちらが美術館の入り口付近。
この美術館は非常に分かりにくい場所にあるというか、構えが地味すぎて、下手したら通り過ぎてしまうかも知れません・・・。
ジョージア・オキーフという画家のことを知らない人は非常に少ないと思いますが、一応オキーフについて書いてみます・・・・。
ジョージア・オキーフ
(Georgia O'Keeffe 、1887年 11月15日 - 1986年 3月6日 )
ウィスコンシン州サンプレーリー近く生まれ。
20世紀のアメリカを代表する女性画家。
夫は写真家であり、ジャーナリストのアルフレッド・スティーグリッツ。
以下は英語版ウィキペディアから翻訳しました。
オキーフは1920年代からのアメリカの芸術史の中で重要な人物の一人にあげられます。
当時は稀だった女性画家として広範囲に渡って認められたのは、彼女独自の作風と技術的な貢献と共に、当時のアメリカの芸術的なスタイルの枠を挑戦的に押し広げたことです。
当時ヨーロッパから大多数の影響を受けていたアメリカの芸術的なスタイルの中で、逆にヨーロッパへと発信する中心的な役割を演じました。
その絶妙なタイミングの中で、彼女は数少ない女性の芸術家でありながら、認められた芸術家としての地位と世界的な影響力を確立し、芸術史の中での重要性を与えられてゆきます。
オキーフが好んで描いたものは、花や岩、貝殻、動物の骨などと自然の風景です。
彼女はそれらの描いた対象物を、強力な抽象的イメージに変えました。
元々は具象的に見えるはずの対象物は、彼女の感性によって抽象的な概念として置き換えられ、新しい姿で描かれています。
まるでいとも簡単にサクッと単純化された輪郭を通じて、その元々の姿かたちを全く別な印象に変換されて描き出されています。
そして彼女の使ったパレットの中の微妙な色彩は、画面の中で移行を繰り返しながら微細なトーンで変化しています。
ニューヨークタイムズの批評家ジェド・ペール氏は2004年に彼女の作品を以下のように評しています。
「大胆で密閉的、直接的に訴えかけてきて、気力を無くさせるほど冷静」。
ニューヨークを拠点にしていた彼女は、後に芸術的なインスピレーションをアメリカのニューメキシコ周辺で見つけました。
そして夫が他界した後の人生をサンタフェの近くにあるアーベキューという土地で送っています。
オキーフは好きな画家の一人に入りますが、この美術館に行くまで、オキーフという女性の詳細を知っていたわけではありません。
単純に、アメリカを代表する女性画家といったくらいの情報しか知りませんでした。
個人的には抽象画的な印象の強いオキーフよりも、更に後になって出て来た具象画の「ワイエス」の方がインパクトがあったんです。
この方の作品の多くは、具象的な部分を残しながらも、大部分が抽象的に表現されていることでしょう。
描かれた花は具象的でありながら、同時に抽象的な命を与えられているのです。
まるで心療内科で行われるテストのように、見る人によって感じるもの、見えるもの、訴えかけられてくるものが変化するのです。
もともとは花を描いた作品なのに、花というイメージを通り越しています。
彼女の作品の多くは非常にセクシャルな波動を感じさせるので、そう言った意味で特殊な画家だと思います。
そのイメージの世界は、まるで女性器のように見えたり、見知らぬ異物のように見えたり、異次元的な空間のように見えたり、異物なのに妙に懐かしいといった相反する印象を与えたり、死が生に変わっていたり、子宮回帰のような印象を与えたり、見ていると聴覚が機能しなくなったかのように音が消えたりします。
作品によっては神の視界から啓示を受けてしまいそうなものもあります。
オキーフの作品はホノルル・アカデミー・オブ・アーツの中にも沢山あるのですが、それらのハワイの花や風景を描いた作品たちでされ、非常にエロティックな艶というか、雰囲気を抱えています。
「エロティック:性的」というのは適切な言葉ではなく、「ユーホリック:高揚した」というのが近いでしょう。見る人に抱悦感を与えるというか・・・。
私の中で彼女の印象が変わったのは、数年前のまだハワイで花散歩の制作を目指して色んな花の写真を撮影し始めた頃です。
何かの番組の中で彼女のコメントを聞いて非常に印象に残った言葉がありました。
もう明確な言葉として覚えてないのですが、「あなた達が目の前の世界をそのようにしか捉えられないのなら、私が見ている世界を見せてやるわ」と言ったコメントでした。この時のインパクトは凄かったです。
自分で見れないなら私が見せるわよ!という男意義です・・・。
オイオイ、ホレホレ、ちゃんと真面目に鼻を突っ込んで、マジマジと見てみな!
そういう勢いというか、正直さというか、自信を通り越した確信とう言うか・・・・
芸術愛好家たちの狭い視点に対する、半ば諦めが入った愛執を漂わせているというか・・・。
彼女の観点からすると、その他の人たちの視点や観点というのはホボ理解できないかのように聞こえました。
この言葉というか彼女の視点を知った時に、スゴイ女性だと思ったワケです。
そこで初めてオーキーフという人物に興味が湧いたんです。
正直な話、オキーフ美術館は行って良かったと思いますが、過度の期待を持って入館すると、展示数の少なさに少しガッカリするでしょう。
この美術館は、彼女の作品というよりも、彼女そのものに焦点を合わせているからです。
もしこの美術館の中で放映されていた2つのドキュメントを見なかったら、まぁこんなもんか・・・的に出いたと思います。
この美術館に行くのであれば、予めシッカリとオキーフの歴史を勉強してから行った方が楽しいと思います。
★ジョージア・オキーフ(映画)
キーフに興味を持たれた方が沢山いらっしゃるようなので、情報を載せておきます。
アメリカでは2009年に「ジョージア・オキーフ」という題で、ジョアン・アレンとアカデミー男優のジェレミー・アイアンズ主演でテレビ映画が製作されています。
先日この映画を見ましたが、素晴らしかったです。
サンタフェに行く前にDVDが届いていたのですが観る暇が無く、旅行前に見てれば良かったと後悔しました。
彼女がニューヨークで伴侶となる写真家でギャラリーオーナーに出会う場面から始まります。
この映画は凄かったです。
期待してなかったんですけど、最後までグイグイと見てしまいました・・・。
無名の画家志望の女性が一体どんな経緯でアメリカを代表する女性画家になりえたのか?
内容は彼女と夫の関係を軸に描かれているのですが、この二人の関係というのが凄いんですワ・・・。
芸術家どうしの結婚というのは、他からでは考えられない関係を築いてしまうものなのかも知れません。
オキーフのことを知りたかったら、この映画は超お勧めです。
予告編1
予告編2
ユーチューブでもかなりの映像が出て来ますから、色々と観てみると良いでしょう。
Georgia O'Keefe- Heart & Soul
Georgia O'Keeffe: Abstraction - Whitney Museum
Chautauqua 1999: Georgia O'Keeffe (Part 1)
アマゾンでもかなりの数のオキーフに関する書籍、画集が出ていますので、検索されてください。
¥2,940 Amazon.co.jp
¥1,575 Amazon.co.jp
¥1,680 Amazon.co.jp
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★サンタフェ:2日目のランチ
ジョージア・オキーフ美術館の後は、街角にあったレストランでランチ。
見知らぬ街での食事は久しぶりなので、何も考えずに先日から気になっていたお店に入りました。
そのお店は通りすがりの街の人に「奇麗な通りがあるわよ」と言われた、壁に壁画やらアートやらが描かれている通りの角にあったお店です。
神様ハンズ曰く、前回来た時にはその通りにキッシュの美味しいお店があったらしいのですが、店の中は空っぽで移転したのか潰れたのか・・・・。
中は結構広くて感じの良いレストランでした。別に日本人だからと言って変な顔されたわけでもなく・・・。
スプライトを頼んだら、カップにアイス入りではなく、缶に入ったまま出てきました。
何となくデザインがホノルルのものとは違っていると思ったのでパチリ・・・。
ハワイと本土で同じ商品なのにデザインが違うことって良くあったります。
こちらはペストリーのシーフード詰め。
少しクリーミーな味でしたが、美味しかったです。
このレストランは、どちらかというとペストリー系のものが多く、デザートとかも置いてました。
わたしが思うに、メニューの中にキッシュも入っていたので、神様ハンズの言っていたキッシュの美味しいお店は、昔の場所から、この角地に移転したのではないでしょうか・・・。
その後は当ても無く街中をブラブラと歩いて廻り・・・。
人通りの多い場所もあれば、人影のない通りもあり、街全体は静かな感じでした。
時々のように人が通りに出て来るのですが、閑散としているという訳でもなく、単純に人が多いシーズンではないだけだったのでしょうね。
まだ街全体の作りが良く分かってないので、一体どこが忙しい通りで、どこが賑やかなのか皆目返答がつかず・・・。
何となく入ったお店はクリスタルとか化石とかを売っているお店で、ここの商品は前日に行ってクリスタルを買った場所よりも、非常に安価でした。
ホノルルよりも絶対に安いと思います。
こちらのフレンチ・ペストリー屋さんで、お土産にデザートを購入。
ここは店員さんから少し人種差別的な視線を感じましたが、中で食事をしたわけではなく、すぐに出ていったので気にはならず・・・。
この街の中に滞在していたら、お食事とお買い物は夕方から夜の間にという行動パターンになると思うのですが、拠点が別だと観光を一気にしないといけないので大変ですね。
次回はサンタフェの街の中に数泊してみたいと思います。
こんな感じでスグに帰りの列車に間に合うように駅の方角へ向けて歩いて行きました。
★2日目の帰り
別に時間ギリギリまで街中を徘徊する動機のなかったわたしはスンナリと駅の方へ向いました。
滞在中にできるだけ細かく見て回るという動機が少ないというのも変かも知れません・・・。
それはお買い物系にホボ興味がないからだと思います・・・。
色んな看板がぶら下がっているのですが、さすがアートな街です。
看板のデザインもアートしてます。
ワイキキもこれくらい情緒のあるデザイン性で頑張ってくれたら良いのにと思います。
最近のワイキキは開発に続く開発で、次から次に新しい店舗がオープンしてます。
ワイキキ自体が絶えず再生しているわけですが、デザイン的には冷たくなっているというか、普通の都会的なデザイン性にしか焦点が当たってないので、情緒を感じさせる様相は無くなって来ましたね。
こちらは劇場の建物。
ここはビーズ系のお店で、品数も多く、お値段もそんなに高価ではなかったです。 やはりハワイの物価は高いんですワ・・・。
こういう通りのデザインというか雰囲気を持っているのがノースショアのワヒアワですが、ここまでは確立されてませんね。
こういう雰囲気はオアフ島よりも、マウイ島の方が多いと思います。
サンタフェは街全体の建物が味を出しているわけです。
頑張れワヒアワの店主たち、サンタフェを目指せ!という感じです。
こちらがサンタフェの駅の路線側。
午前中と夕方の光りの角度が違うので、全く別な建物に見えます。
こういう列車も線路の上に停まっていました。
これは白樺というものではないでしょうか・・・?
少し待ち時間があったので、線路の向こう側にあった非常に小さなモールに行ったら、何とそこにはアウトドア専門店の「REI」がありました!
スキーからスノーボード、自転車、キャンプ、ハイキング、トレッキング、ロッククライミングなどのアウトドア関係の商品が一杯なお店です。
結構大きなお店で、最初にここに来てればもう少し寒さに耐えられたかも?と思いましたが後のまつり。
「REI」はハワイには入ってないんです。
別に亜熱帯だからと行って、「REI」で揃っている商品が不必要なのかと聞かれたら、結構必要だったりするんですけど、どうして進出しないんでしょうかね・・・?
次回にシアトルに行った時に「REI」で買い物しようと思います。
という感じで二日目のサンタフェも瞬く間に終了し、アルバカーキに戻りました。
こちらが夕暮れ時のアルバカーキの駅。
サンタフェの夕暮れ時も見てみたかったカモ? と今さらながら思いました。
どうして夕暮れまで待ってなかったんでしょうかね?
帰りの便を一本遅くしたら、サンタフェで夕暮れの写真が撮れたわけですが。
それだけ気にしてなかったということですね 。
これも次回の時の楽しみにとっておきます。
神様ハンズとお友達が駅まで迎えに来てくれて、風邪の具合が更に悪化していた神様ハンズは夕食を作る気力など全く無い状態だったので、どこかで夕食をお持ち帰りすることに。
結局は買える途中にあったチャイニーズのドライブスルーで夕食をゲット。
ホノルル周辺でチャイニーズのドライブスルーというのは最近までありませんでした。
今はパンダというフランチャイズが、サウスキング通りに一件だけドライブスルーで注文できるお店ができましたけど、まだ使ったことないです。
こんな感じでサンタフェの旅は終わり、翌日はスターノウリッジで知られているネティブアメリカンの部族、ズニ族の居留地へ行ってきました。
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