イーリスイリス、ギリシア語: Ἶρις) ギリシア神話に登場する虹の女神。 英語読みではアイリス(Iris) 意味は「虹」で、英語では眼の虹彩もアイリス irisといいます。 イリスが登場するのは、紀元前700年頃に活動したと推定される古代ギリシアの叙事詩人ヘシオドスの『神統記』です。『神統記』の原題は古典ギリシア語:θεογονία、Theogonia、テオゴニア(英語Theogony)で「神々の誕生系譜」を意味します。 女神イリスの父はタウマス(ガイアとポントスの子) 母は妖精+ニンフのエレクトラ(オケアノスとテテュスの娘) イリスにはハーピーの三姉妹がいます。

  • アエロ(Aello 疾風)

  • ケライノ(Kelaino 黒い雲)

  • オキュペテ(Okypete 速く飛ぶ者)


母のエレクトラはイリスを含めて四人の娘を生んだことになります。ハーピー姉妹は元々はクレテ島に伝わる「つむじ風や竜巻を司る女神」だったといわれます。その中にポダルゲ(Podarge 足の速い者)を入れた四姉妹とする場合もあるようです。 ヘルメスが全能の神ゼウスの伝令係りであるように、イリスはゼウスの妻ヘラの忠実な部下とされ、しばしば神々の伝令を務めています。 イリスは虹を人格化したもので、神々の伝達係りとして描かれています。空と海の女神であり、世界に雲を氾濫させるために必要な水を与え「虹」という姿で出現します。 太陽が地球と天国を統一するようにイリスは人類と神々の間を繋げるのです。 イリスは世界の一つの終わりから、その他の世界へと風の速さで移動し、深海から黄泉の世界へも足を運ぶこともできます。 イリスはホーマーのイリアドで神々の伝達役として頻繁に登場します。同じホーマーのオデッセイではヘルメスがその役割を演じ、イリスは影を潜めています。 イリスはヘルメスのように、羽のついた杖・カドュセウスを持った姿で描かれれいます。神々の王ゼウスの命令により黄泉の川の水(忘却の水)が入った水差しを抱え、自らを偽証する者たちを眠らせる。ヘルメスは翼のついた帽子とサンダルを履いた姿で描かれますが、イリスは背中に翼を持った姿で描かれています。 イリスの聖花は、その名前が語源のアヤメ(アイリス) 虹は光りのスペクトルが色相として現れる現象です。虹が出現するために必要な要素は、光りと大気中の水分量と風=大気中の動きです。 人間の体内で虹のスペクトルに関係するのは内分泌線。内分泌線で女性に関係するものは何でしょうか? 女性ホルモンです。



虹の女神イリスは、エジプト神話に登場する女神アイシス(Isis)でもあります。



※日本ではイシスという呼び方が一般的ですが、英語圏ではアイシスと呼ばれます。 イシスはギリシア語で、古代エジプトではアセトと言いました。



アイシスの外見は背中に翼を持つギリシャ版の虹の女神イリスと同じようにトビあるいは背中にトビの翼を持った女性として表現されています。



エジプト壁画の中に見られるこれらの翼は「三段階」に分かれているように表現されています。



ヘリオポリス神話でアイシスは「大地の神ゲブ」と「天空神ヌト」の娘。生産の神オシリスの妹であり、また妻としても伝えられています。 妹であり妻であるというのはどういうことでしょう? 同じ両親から生まれたオシリスの妹=二番目であり、オシリスのペアということです。 「ヘリオポリス」とはギリシャ語で「太陽の町」という意味。現在のカイロ近郊に存在した古代エジプトの都市のことですが、エジプトでは「イウヌ」あるいは「オン」と呼ばれていました。 アイシスはエジプト9柱神の一柱。「砂漠と異邦の神セト」と「夜の女神ネフティス」の姉にあたります。ギリシャの神々は12柱神ですが、エジプトは9柱神と説かれています。 【エジプヘリオポリス創世神話に関わる9柱の神と女神】

  • アトゥム(Atum) 創造神

  • シュー(Shu)

  • テフヌト(Tefnut)

  • ゲブ(Geb)

  • ヌト(Nuit)

  • オシリス(Osiris)

  • イシス(Isis)

  • セト(Set)

  • ネフティス(Nephthys)

しかし9柱神は場合によって、ラー、トト、大ホルス、アメン=ラー、ホルスなどが入れ替わる場合もあります。それと同じようにイシスもセトの姉ではなく妹とされる場合もあり、別の神話でラーの娘になったりします。他の神話的物語りでは強力な力を持つ魔術師的な存在として描かれ、その力で父ラーから支配権を強引に奪い取ったという神話も残っています。 イシスは「ホルス」の母とされています。イシスは永遠の処女であり、処女のまま神=ホルスを身ごもったとされ、「天上の聖母」「星の母」「海の母」などさまざまな二つ名を持っています。イシスがホルスに授乳する様子や処女受胎などが、イエスの母・マリア信仰の元になったわけです。



こちらの方は赤ちゃんのように小さいホルスを抱えています。イシスは頭の上に三段階に羽を広げたヘビと、その上に魚のような何かを乗せて描かれています。キリストのシンボルは魚です。



こちらのホルスはすでに赤ちゃんサイズではありません。 イシスの頭上のシンボルは幾つかのデザインが複合されています。頭に被っているヘルメットのようにも見えるものは、羽を広げた鳥のようにも見えますが、よくみると鳥の尻尾はなぜか魚の尻尾になっています。この図版では良く見えませんが、額から出ている鳥の頭のように見えるのはヘビまたはハゲワシのどちらかでしょう。



こちらのホルスはかなり成長した姿ですが、この大きさでまだ乳を飲んでいるのは人間の子供の成長とは噛み合いません。この光景が描いているのは人間ではない別の何かのことです。 イシスの頭の上は角のように見える何かに円盤が乗っています。 この中でもっとも興味深いのが、額から伸びている管または茎が花のようにも見えるしベルのようにも見える何かに接続されていることでしょう。


花は全部で14個あり何となくチャクラを連想させます。一般的にチャクラは7つですが、表と裏で一つと考えると合計14になります。首の後ろのものは他と違い、炎に似た何かが首の下に入りこんで来ているように見えます。 イシスは乳を出して子供を育てるというイメージでは母性に関係していることは間違いありません。同じホルスに乳を与えている姿なのに、それを現すデザインの構成要素が違うのでしょうか?  育てているのが人間の子供でなく、子供を比喩としている別のものだったら? ホルスは、エジプトの神々の中で最も古く、最も偉大で、最も多様化した神と説明されています。通常は「隼」の頭をしていて「太陽と月の両目」を持つ男性として表現されています。



ホルスは 上の「隼」または下の「四つのシンボル」の組み合わせで表されます。



右目は太陽を、左目は月を象徴し、両目を通じて「陰陽」が存在しているということになります。 では左右の眼の間、眉間にあるものは何でしょうか? 第三の眼ですね。



ナイル河畔のサイス地区に大規模なイシスの神殿がありました。 「わが面布を掲ぐる者は語るべからざるものを見るべし」がイシス神殿の銘文です。

これはイシスに関することは語られない、話すことでは伝わらないので「見て理解しなさい」ということです。



こちらはアイシスのシンボル。アンクに似ていますが全く同じではありません。



どこかで見覚えのある形ですね。



スカラベとアンク

続く・・・

© 2015 by Hiroshi Makaula Nakae

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